H.M.
技術開発部 主任
最終学歴は名古屋大学大学院多元数理科学研究科、専攻は数学。人材サービスの会社にソフトウェアエンジニアとして就職したのち、2020年にフジデノロに転職。
1. フジデノロに入社した理由について教えてください
医療機器の開発職を探すなかでフジデノロに出会いました。医療機器自体の開発はしていませんでしたが、磁性体検知器のような自社製品を開発していて、技術力とアイデアのある会社だと感じました。自分もそのような製品を開発できればと思い、入社を決意しました。
2. 所属部署のミッションと、ご自身が行っている仕事内容を教えてください
MRI検査室に磁性体(金属製品など)が持ち込まれるのを防ぎ、患者さまや医療従事者の方々を事故から守る「磁性体検知器」の設計、開発を担当しています。主にソフトウェア設計を担当しており、磁性体がつくる磁場をいかに精度よく捉えるかを課題として取り組んでいます。通常、わたしたちの身の回りにはさまざまな環境磁場が存在し、それがノイズとなって磁気センサに入り込んできますが、そういったノイズは磁性体による信号よりも強いことが多いです。そんな状況でも磁性体の有無を判断できるよう、信号処理の方法や検知アルゴリズムを設計しています。
3. 仕事の中で、一番やりがいを感じることを教えてください
磁性体検知器は、電磁気学をはじめとする古典物理学の理論をもとに開発が進められています。電磁気学のような成熟した理論でも、いざ製品に応用するとなるとまだまだ世の中に知られていない問題にぶつかることがあり、問題は自らのアイデアにより一つ一つ解決していくしかありません。難しくもありますが、解決したときには達成感があり、やりがいにも繋がります。また、フジデノロの技術開発部は磁気センサの他に酵素センサも開発しています。同じセンサでも磁気と酵素では測定原理が異なるため、必要となる知識も異なります。開発するたびに異なる分野の知識を得ることができるのも魅力のひとつです。
4. これから仕事で新たに挑戦したいことについて教えてください
医療機器を開発したいと思っています。特に予防医学に貢献できるような装置を開発したいと思って日々構想を練っています。まだまだ技術者として未熟なところがあり、すぐに開発できる体制も整っていませんが、数年後には開発に取り掛かれるよう精進しているところです。
5. 「フジデノロで働いて良かった」と思う瞬間はどんなときですか。その理由もお答えください
私の所属している技術開発部は少人数であることもあって、部全体で一つのチームとなって働いているような一体感があります。これは、規模の大きな組織や会社ではなかなか感じられない体験ではないかと思います。